埼玉県飯能市の標高約500メートルの顔振峠から眺める奥武蔵の山々。
そしてその山々に囲まれた飯能市の街並みを眺めながら、ゆっくり休める峠の茶屋はホッとしたひと時を感じさせてくれます。
時代劇などで町々を結ぶ街道の峠にある茶屋で一休みしているシーンが時々出てきますが、このお蕎麦の美味しい平九郎茶屋は、今の時代の峠の茶屋のような雰囲気があります。
平九郎茶屋のオススメポイント
バイクでも自転車でも訪れるにはいいところです。
その理由はまずひとつが展望!!
天気が良ければ茶屋から眺める外の景色がいいですね。
東京から秩父に連なる山々を遠くに見渡せます。
そして二つ目が、どこか懐かしさを感じるラインナップの食事。
ここの茶屋ではお蕎麦と、うどんをメインに美味しいお食事をいただけます。
お蕎麦が特におすすめでしょうか。
夏の暑い時期には、冷たいざる蕎麦やもり蕎麦がいいですね。
冬は温かい肉そばや、月見そばが美味しいですよ。
食事の量はちょっと少なめな気がします。小食の方にはちょうどいい量かもしれませんね。
峠ですので下の街より標高が高く、冬は肌寒い土地になります。
秋から初冬にかけては、この温かい食事にありがたさを感じます。
僕は夏よりも秋に立ち寄ることが多いです。
僕はとくに秋のツーリングが好きなので。
店内は、6人がけのテーブルが3つと、座敷にテーブルが3つ、そして屋根のある外のテラス席がいくつかあります。
靴を脱いでゆっくりと食事を楽しみたい方も、靴を履いたまま食事を取りたい方も、どちらにも対応できます。
奥武蔵の山々に囲まれた立地ですのでツーリングに限らず、ハイキングにもいいところですよ。
最寄りの西武秩父線の吾野駅から約5Kmのところにありますので、駅から歩いて約1時間ほどでたどり着きます。
自転車の場合はスポーツサイクルに慣れてきて、今度は峠を走ってみようという人には、オススメの坂道負荷を味わうことができます。
買い物自転車でちょっとサイクリング!!という感じでは流石にお勧めはできませんので、気をつけてください。
バイクで奥武蔵の山道ツーリングの途中に、立ち寄れる蕎麦処としてオススメです。
お店の情報
●店名 平九郎茶屋 ●ジャンル そば・うどん ●定休日 年中無休 ●営業時間 10時〜15時 ●住所 〒357-0203 埼玉県飯能市長沢1562 ●最寄り駅 西武秩父線 吾野駅徒歩 1時間 ●駐車場 あり ●自転車用のバイクラックあり
そしてこのお茶屋!!なんと約90歳のおばあちゃんが1人で切り盛りしています。
昭和34年から約60年近くお店を切り盛りされているそうです。
そしてこの茶屋の名前「平九郎茶屋」には、名前にまつわる歴史があります。
約150年前、幕臣として飯能戦争に参加した渋沢平九郎(渋沢栄一の従弟)が敗走中、自刃する直前に立ち寄った茶屋なのだそうです。
当時、茶屋に立ち寄った時に平九郎は農民に扮するため、刀を女主人に預けます。
女主人は、平九郎が敗走中であることを察し、秩父方面へ逃げるように促したとのことですが、越生方面に平九郎は降りていき、その先で見つかってしまい自刃に至ったということであります。
越生方面は、平九郎の故郷に向かう道でもあります。思うところがあり、秩父方面ではなく越生方面に降りていったのでしょうか?
当時、平九郎はこの顔振峠からの景色を眺め、何を思っていたのでしょうね。
近隣のツーリングポイントと注意点
平九郎茶屋から越生へ抜ける道は、車がすれ違えるほどの幅の林間山岳道です。
雨の後などは路面が濡れていたり、濡れ落ち葉もあり、そういう滑りポイントはヘアピン部には特に溜まります。
雨水を逃がすためのU字抗にされている金属製の網蓋がされているところも何か所もあり、ここもタイヤを取られやすい場所です。
山道はアップダウンがあり、下りは特にスピードをだして快適に走りたい欲求が強くなります。
そんな時に出くわすのがこれらの危険個所です。
自転車もバイクも2輪車は走行に十分気をつけましょう。
平九郎茶屋から越生方面に約7キロ山道を進むと、平九郎自刃の地があります。
山道の脇に突然姿を現します。
渋沢平九郎の貴重な写真も残っているようで、自刃の地にはその姿を写真で見ることができます。
イケメンですね!!!
その近くには黒山三滝という観光スポットもありますよ。
ここはマイナスイオンに癒される、埼玉の滝スポットでもあります。
ここ奥武蔵は武蔵野グリーンロードという山道を中心に、秩父、越生、ときがわ、飯能日高方面へと通じる山道があり、森林を抜けて走る爽快感があります。自転車ではちょっと健脚向きですが、自転車でもバイクでも楽しめる山岳地帯です。
長雨の影響により土砂崩れ等で通行止めになっている道もありますので、行かれる際は、ネットなどで下調べをされてからがおすすめです。
平九郎茶屋まとめ
●お蕎麦・うどんが美味しく量は少なめ。 ●テーブル席と座敷があり、どちらでも寛げる。 ●渋沢平九郎と縁のある茶屋顔振り峠にあるので、奥武蔵のバイクまたは自転車ツーリングの休憩所に最適。 ●ただし、自転車で行くには多少健脚向き。 ●近辺の道路は山道なので、雨上がりの後は濡れ落ち葉や、濡れた路面に注意。 ●特に2輪車は注意して走行。
お蕎麦を食べながら眺める、東京西部から秩父方面に広がる展望。
長年、この地でお蕎麦屋さんを営まれている店主のお人柄。
僕は街場に住んでいますので、ちょっと自然豊かな奥武蔵に行きたいと思った時、立ち寄りらせていただく峠の茶屋です。
ちょっと休憩したい時に立ち寄りたい魅力が詰まっています。
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